CONCEPT03.木造住宅に適した耐震構造

家を強くする工夫・シロアリについて
「ナレッジライフの5つの工夫」

01:間取りの工夫
02:弱点の少ない架構
耐震からみる設計と間取りの工夫
木造住宅は柱やはりなどを組合わせて骨組み、構造体をつくります。
その時に重要なのは一階と二階の骨組みの整合性です。力は上から下へ流れますのでその力の流れが無理なく流れて基礎に伝わり地盤に伝わるように設計、間取りを考えることです。
この骨組みを架構(かこう)と呼びこれが良くできているかがとても重要です。
二階の柱や壁の下に一階の壁や柱や壁があるかなどです。図面が有れば見てみましょう。
力の流れがスムーズになるように柱や梁などの骨組を考え、構造材や耐力壁の適正配置などバランスの良い構造になるように設計します。
そうすることで直下率も高くなり、構造的にもより安定します。

03.長ホゾと込み栓
土台と柱のつなぎ目を工夫
伝統工法の採用

一階の柱が地震時に土台から外れないように、それと建物の重さをしっかりと基礎に伝えるように土台と柱のつなぎ目を工夫します。
長い「ほぞ」をつくり「込み栓」をします。昔の知恵ですね。
もちろん法律で定められている金具も設置してさらに強度をアップできます。

04:5寸の通し柱
通し柱を太くする工夫
建物の角には一階から二階につながる長い柱があります。これを「通し柱」と呼び、大事な材料となります。
この柱にはいくつかの方向から「はり材」などがつながれるのですが、その為につなぎ目を削らなければなりません。
削るとその分が弱くなってしまいます。
そこでナレッジライフでは「通し柱」を普通の柱より太い材料(5 寸角)にしてそれを補っているのです。

05.柱の配置
柱の数を増やす・梁 ( はり ) を太くする工夫
柱の間隔を狭く、本数を多くする

特に一階部分の柱の数を多くしています。
普通は1.8㍍に一本でその間に間柱といわれる細い材をいれ壁を造りますが私たちはその代りに同じ太さの柱を設置します。
丈夫にするためです。更に「はり」材も太く大きなものを使います。

もうひとつ大事なコト「 シロアリ対策 」
これらの木材の強度を維持していくことも重要です。
熊本地震について専門家の調査報告書には、倒壊した木造建物の多くが、湿気による腐れやシロアリの被害にあっていて地震の揺れに対して耐えられなかったとあります。耐震等級があってもこれでは壊れてしまいますね。
湿気、腐れ、シロアリの対策は重要です。
シロアリはどこからでもやってきますので対策を考えましょう。
ナレッジライフでも以前は基礎の造り方などでシロアリを防げないかと考えましたが、どうしても完全ではないと分かりました。
当然、それらの工夫でシロアリのリスクは減らせるのですが完全ではありません。
なんらかの対応をするべきと考えます。
現在は住む人にやさしいシロアリ予防剤ができましたのでおすすめします。
ナレッジライフでは、大切なお家の構造木材をシロアリから守り、さらに人体に害を与えない自然素材のホウ酸を使った「ホウ酸防腐防蟻剤|ボロン de ガード」も採用。シロアリ対策からも、お家の高耐久化を行なっています。

まとめ
「地震に強い家を造る」これだけなら簡単に造ることができます。
例えば、できるだけ四角くつくる、壁を多くして、窓を小さくし、材料も多く使う…。
これでは日当たり、風通し、豊かな空間、家族のコミュニケーションを大切にした間取りなどは無視することになってしまいます。
やはり、ほど良いバランスが重要になってきます。大事なのは「バランスの良い家づくり」をすることです。
ここでお伝えしたかったことは耐震等級はもちろん大切ですが等級には表れない見えない工夫も大切なのです。
ですから建築してもらう会社の建築途中の現場は必ず見せてもらいましょう。完成した住宅の見学会だけでは絶対に分かりません。
その見えない所こそ最重要と思いませんか。
どんな材料でどんな工夫がしてあるかを確認しておきましょう。
※耐震等級は、2でも3でも対応可能。
※許容応力度計算も実施しております。
「制震」という考え方

もうひとつの重要な地震対策のひとつ「制震システム」。
ナレッジライフでも、制震システム|MAMORY を標準搭載しております。
地震などの揺れを制震ダンパーが吸収し、構造体にかかる負荷を軽減しダメージを抑えます。