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永く豊かに暮らせる住まいを実現するための施工メソッド・工夫 vol.06|洗練された木の家を造る技

田中直人 田中直人

ナレッジライフの考える
豊かな暮らしを実現する
現場施工の取組み vol.6

こんにちは、タナカです。

すっかり春の陽気に包まれた気持ちの良い季節になりました。桜もきれいで今年は花見にいきたいなぁと思うけど、早々と散ってしまわないか心配な今日この頃。

さて、今回もナレッジライフが考える永く豊かに暮らせる住まいを実現するための施工メソッド・工夫と題して、施工現場に目を向けて、取組みや素材・工夫などをご紹介します。

洗練された木の家を造る技

前回の僕のBLOGでもご紹介した洗練された空間を造る大工の技術力。

その時にご紹介していたご邸宅が竣工を迎えたので、改めてご紹介出来ればと思います。

ちなみに、前回のBLOGはこちら↓↓

今回のご邸宅は新潟の県産木材を使った木の家。「木の家をつくりたい」というお施主様が色々とご自分たちでリサーチされる中で、ナレッジライフの家づくりに共感頂き、建築させて頂くことになりました。

お施主様から「昔ながらの技術」と「現代の技術」を合わせた木の家をつくりたい…という想いをお話し頂きました。現代の設備や技術、温熱環境の考え方・思想などは、ある程度住宅業界では広まりつつあり、どの会社さんでも取り組まれております。そこにプラスして伝統的な木の家をつくるということは、やはり大工の技術力も必要です。

”木を魅せる”技術は、日本の木造建築においても培われてきた昔ながらの伝統的な技術です。それを現代にアップデートしながら造る洗練された木の家は貴重な技術とも言えます。

床材は厚み30㎜の県産杉。窓枠や建具の枠、造作材も新潟県産杉材を使用しています。白い珪藻土壁紙の壁とのバランスも取りながら、野暮ったく見えないように少し細く見せるような加工もしています。

階段の格子手摺は大工によるオーダーメイド。加工技術と納まりの精度がないと中々造ることも難しい、職人の技が凝縮されています。

エクセルシャノン社のトリプルガラスの大きな窓に取付けた木製の手摺フェンス。こちらも大工によるオーダーメイド。たっぷりの日差しが降り注ぐ明るいリビングにアクセントを。

横桟は一見すると長方形に見えますが、実はそろばんのコマのようなひし形に近い形状に加工されています。こうすることで正面から見た印象もシャープに魅せることができます。

建具枠も程よく細くしながら、シャープに魅せる工夫を施した加工に。建具を閉めた時の全体的な壁一面の印象も不思議とシンプルな印象になります。

造作の収納棚。越後杉を使用した棚板や仕切り板もオーダーメイドで。収納力も自在にアレンジができるのも造作でつくるメリットです。

「ひと手間加えること」で魅せる伝統的な技術

技術力を生かし、さらにひと手間加えることで、
より洗練されたデザインに魅せる…
木の特性を見極めた永く品質を保つ工夫…


これらも日本の木造建築の伝統的な手法が活かされています。

こちらは、腰壁の最上部の断面を覆うように取付ける仕上げ材で笠木(かさぎ)という部材。一般的には長方形の部材をそのまま取付けるのがほとんどですが、今回は角を少し斜めにカット、そして腰壁最上部との境目部分に溝を造ることで、スリットが入ったように見せる工夫が施されています。木の壁を、野暮ったくなくシャープに魅せる「技術」と「ひと手間」が凝縮されています。

外壁の一部は、板材の鎧張り。伝統的な昔ながらの日本家屋や城郭などよく見られる外壁仕上げ。板材は下見板(したみいた)、鎧張りは鎧や甲冑のように段々に見えるのでそう呼ばれています。外観に板張りが入ることは、現代の家屋にもとても洗練された印象を与えてくれます。ただこれを造るにも高い技術が必要です。

こちらは角の部分。実はここにもひと手間が。

外部に面した板材は日射しや湿度、季節によってどうしても反ってしまうこともあります。それを見越して、板の角に来る部分の切り口を、板の反り方に合わせて、少し湾曲させた切り方をしています。真っすぐ切ってしまうと反った時に隙間が出来てしまい、外壁内に雨水が入ってしまう可能性もあります。

これも木の特性を見極めた伝統的な日本家屋建築の技術のひとつ。永く品質を保つための日本の特性にも合った技術です。

今回はよりシンプルに見せるために角にコーナー部材は入れずに、一段毎に板の断面が見える方向を変えながら交互に張っていますので、このような技術がさらに必要です。

昨今では伝統的な日本の木造建築の技術も発揮できる場が少なくなってきました。その分、大工さんの技術継承も中々進まず、その技術を持った大工さんも減ってきてしまっているのも現状です。そして、ひと手間加えて魅せる技術も中々出来ることではありません。

今回のご邸宅では、僕たちから大工さんに要望した部分もありますが、大工さん自らが考えて提案してくれた部分もあり、技術力を発揮しながら造り上げた木の家になりました。

お施主様からも「理想の木の家が出来ました」と大変嬉しいお言葉を頂きました!

技術とひと手間を惜しまずに造ってくれた大工さんに感謝です!
そして、そのような場を与えて頂いたお施主様にも感謝申し上げます。

ナレッジライフは木の家を皆様に広く提供し、そういった技術も発信していくことで、その技術や想いを発揮できるような場とその技術を若い職人に継承していってもらえる機会になれるよう取り組んでいます。

そんな大工さんたちが造る「木で魅せる」住まい。ぜひ展示場でご体感ください。大工の技術と想いの詰まった細部のこだわりをご確認ください!

>YouTube動画や施工事例などのコンテンツでもぜひご覧ください!

永く心地よく暮らせる木の住まい…ナレッジライフは職人さんの技術を発揮できるような洗練された木の住まいを提供できるよう、取組んでまいります。

今後もナレッジライフの考えるこれからの時代を見据えた現場施工メソッドをご紹介していきたいと思います!

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