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HEAT20設計ガイドブック2021 正しい住宅断熱化の作法 を読んで思うこと①-家づくりのいろは-

中村勝治 中村勝治

皆さまこんにちは。今回は少し長くなりそうですがお付き合いいただけると嬉しいです。

この前ブログ(下記リンクより)で弊社ナレッジライフのお客様からよく頂くご質問に、どうお答えしているか?について少し書かせて頂きました。

一番お伝えしたかったことは、ご質問頂く内容とともに私達が大切にしていることや魅力的なことは沢山ありますよ!ということでした。

今回は、お客様からのご質問の中でも多い「断熱性・気密性・換気」について私達ナレッジライフが何をベースに考えて家づくりをしているか?についてお話します。

家づくりの「断熱・気密・換気」分野の羅針盤的ガイドブック

冒頭の題名「HEAT20設計ガイドブックを読んで・・・」と書きましたが、よく頂くご質問「断熱性、気密性、換気」についてはこの設計ガイドブックが良い教科書となっております。羅針盤と表現した方が正しいかもしれません。

この本も2015年に一冊目が発刊され、現在3冊目となります。

私には少し難しく全て完全に理解することはできませんが、大切な部分は何回も読んで理解を深めています。

さて、前置きが長くなりましたが本題に入りますね。

お客様で家づくりを一生懸命に学ばれている方々によく質問される内容で、「御社の断熱性能はHEAT20のG1、G2、G3のどれですか?」というのがあります。

断熱のグレードを表すものですが(本年10月より国の省エネ基準が示されますが)G1→G2→G3と断熱性能が向上していきます。こうした話がお客様から出てくるのは、おそらくSNS等を通して家づくりを学ばれる過程で様々な方々の話を聞かれての事と思います。

私もSNSの世界を覗いてみると確かにたくさんの情報が出ていましたね。

見ていると「なるほどね!」と、ついそこで話されている内容が「唯一正しい」と説得されてしまいます。

現在は情報があふれる中、私達はそれらの情報がどうなのか?と一旦立ち止まって考え、咀嚼する事も必要なのかもしれません。

さて、話を元に戻しますね。

このG1とかG3とか数字が出てくると、良いとされる数値の方を家づくりに取り入れたくなりますが、この基準を将来に向け提言されてきた先生方のお話を読んで、また違った意味で「そうだよね~」と思いましたので少しご紹介します。

HEAT20 G1/G2/G3、必ずしもこれが正しい!というものはない

それはこの本の最後の章で「設計ガイドブック2021の発刊をふりかえって」の部分。このガイドブックに関わってこられた先生方が最後に座談会方式でここまでの事をふりかえって様々なご意見、ご提言、をされています。少し抜粋をさせて頂きます。

座談会参加者

・鈴木大隆-HEAT20設計編集委員長、HEAT20設計部会長、北海道立総合研究機構理事

・岩前 篤-HEAT20設計検証部会長、近畿大学建築学部長教授

・砂川雅彦-HEAT20普及部会長、(株)砂川建築環境研究所代表

・南 雄三-(進行役をされていました)住宅評論家

※すみません、皆様の肩書がとても多く…省略をさせて頂いております。

この座談会の中での興味深い部分を抜粋してみます。

南さん→鈴木さんへの質問

Q:G1/G2/G3と出揃ったわけですが、普通なら高みを目指すことが目的なら、G3を出したのだから、G1/G2はなくすのが当然と思われるのに、HEAT20では残して、G1/G2/G3を並列しています。鈴木先生はどうお考えですか?

A:「G3が出たら、G/,G2はなくすのが普通ではないか」という点にコメントします。僕は最初からそうとは思っていませんでした。

 G1/G2/G3には、それぞれにある目的があるわけで、必ずしもG3が優等生だとも思っていない。G3だったとしても、住宅設計の100点満点のうちのせいぜい20点くらいで、その残りは何かといったら、使いやすさや機能性、そして空間やデザインの魅力など、様々なものが関係しています。たまたま断熱性能が高いからといって、住まいとして満点ではないと思います。

 さらに言えば、車でいえば、あえて特定の車種の名前までは挙げませんが、それぞれにそれぞれの存在意味があるように、将来的な資産価値につながるようにブランドは残していくべきです。G3があればG1/G2は不要というはしごをはずすような提案は最初から考えていませんでした。

南さん→岩前さんへの質問

Q:岩前先生はG1/G2/G3が3本並ぶことをどう考えていますか?

A:やっぱりその考えが、適切かなと思いますね。・・一部省略・・・

いろんな要素の中で、G1/G2/G3をそこを選ぶということが大事なのかなと。

少し気になるのは、ビルダーがウチはG1でいきますとか、そういう表現はすごく気になりますね。本来、それは住まい手、建築主が選ぶべきことであって、ビルダーが選んでしまうことはいかがという思いはすごくあります。

南さん→砂川さん

Q:砂川さんはG1/G2/G3の各水準を計算の中で見つめてこられたわけですが、3レベルが並ぶことにどんなイメージをお持ちですか?

A:途中省略・・・同じように、HAET20が提案している住宅シナリオや水準も一つではない、これにしなければならない、といったものではなく、正解は一つではない。

以 上

すみません、だいぶ長くなりましたので、今回はここまでにします。

考えさせられることが沢山含まれていたように思います。

内容は一部省略しながらの抜粋ですので、そこはご了承いただければ幸いです。

全体の原稿を読みたい方はぜひ、この本をお買い求めいただくか、弊社ナレッジライフの展示場「ピュアヴィレッジ新潟」のブックコーナーにありますので、是非遊びにいらしてください。

打合せ中のお客様が借りていって自宅で読んだりと、好評のブックコーナーです。

コーヒーでも飲みながら、ゆっくりとご覧になってください。

長時間、最後までお付き合頂きありがとうございました。

ナレッジライフの家づくりについてはこちらをご覧ください。

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