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CONCEPT04.シンプルなデザインと間取り

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ロングライフなデザイン
-永く住んでもらうために-

みなさんロングライフデザインという言葉を聞いたことがあると思います。
これは「人々の暮らしの中で長く使い続けられているデザイン」というイメージでしょうか。
世の中には多くのロングライフデザインといわれる物があります。


例えば、ジーンズの Levis501 は 1873 年、ルイヴィトンの monogram は 1888 年、エルメスの Kelly bag は 1935 年に作られましたがどれも長く愛され現代でもちゃんと使われています。


これらには共通することがいくつかあります。

例えば…

  • 素材がしっかりとしている
  • 使い勝手が良い
  • デザインがシンプルで飽きがこない

などです。
これらは住宅にもあてはまります。

  • 材料は質の良いもの、長く使えてメンテナンスも可能なものを使う(自然素材)
  • 使い勝手がよい:住宅でいえば間取りや動線
  • シンプルなデザイン:年齢を重ねても飽きることがないデザイン

いかがでしょうか?
ロングライフデザインはとても大切な考え方だと思います。
いま建替えられている住宅には、まだ使えるのにこれらの何かが足りず壊されることが多いのです。

新築時だけでなく、いつまでも愛せるデザインを

家のデザインにも流行があります。
建てる時は格好よく見えていても、時間がたつと何となく流行遅れに感じてしまうデザインも少なくありません。また、建てた当初は若いご夫婦も、いずれは歳を重ねていきます。末永く気持ちよく過ごしていけるような空間づくりをすることも大切です。

何十年という長い時間付き合っていく家だからこそ、飽きがこないデザイン、時を経るごとに愛着が深まるデザインという視点が求められます。

素材を生かし シンプルに。それが長寿デザインの秘訣です。

1 つの指標となるのは、昔から建てられてきた伝統的な家屋のデザインです。
自然素材である木を用い、深い軒の出た屋根を架け、大きな窓のある開放的な住まいは、高温多湿な日本にあって快適性と耐久性をもたらしてくれました。
今日の家づくりでは、多種多様な建材から色や形、素材を自由に選べます。しかし、良い家の骨格をなすデザインの基本は変わるものではありません。表層を飾り立てず、自然の木など本物の素材をありのままに見せる。そんなデザインは、私たち日本人の感性にもしっくり馴染みます。

シンプルな間取りの考え方「広がり間取り」

ナレッジライフの設計の考え方は「広がり間取り」。この考え方は、建築家の吉田桂二先生(故人)から教えていただきました。


日常的な家族のコミュニケーションを大切にすることに重点を置きつつも、これだけではなく、この設計手法により 1 階と 2 階の構造の整合性を考えた強い構造となり、日照・風通しも積極的に取り入れた設計手法です。さらに、廊下や無駄な動線を減らし「全体の面積は小さくつくっても広く住まえる家」になるのです。

ナレッジライフはこの設計手法を大切にした間取りを提案をしています。

「広がり間取り」はどんな間取り?

広がり間取りのポイントは、リビングを家の中心に置き、できるだけ間仕切り壁をつくらずに部屋同士を結び付けていくこと。


また、吹き抜けを通して 1 階のリビングや 2 階の部屋がつながると、家の中で互いの気配を心地よく感じられます。

「広がり間取り」のメリットとは?

✓リビングが他の部屋への通り道を兼ねているため、独立した中廊下が必要ありません
✓中廊下の壁がなくなると家の奥まで日の明るさが届き、風通しも良くなります


中廊下のない間取りは、その分の面積を居室や収納などに有効活用できるのもメリット。
同じ部屋をもつ家なら、全体の面積をコンパクトに抑えられます。部屋の間仕切りがなく部屋と部屋が一体化した間取りは、視覚的な広がりを与え、普段過ごす空間に豊かさをもたらしてくれます。


なお、正しい広がり間取りは、むやみに壁を取り払って広い空間をつくるというものではありません。間取りの大前提となるのが、1 階と2 階の柱や壁の位置がそろうように規則的に並べる配置です。こうすると建物の踏ん張りが効き、耐震性が高まります。


家族がくつろげる広がりのある空間だけではなく、リモートワークなどの新しいライフスタイルが生まれている中で、書斎や共有スペースなど個別のスペースで、家の中でオン / オフの切り替えがしやすい間取りなど、それぞれのライフスタイルに合わせた提案をいたします。

シンプルに暮らすための「小さな家」という考え方

皆様にとって家の大きさ(広さ)を考えた時に「小さな家」とはどれくらいのイメージをお持ちでしょうか?

15坪、20坪、25坪、30坪、35坪…
さすがに40坪の大きさの家は小さいとは言えないですよね。

考え方は人それぞれですので正解はないと思います。

例えば、30坪までは「小さい家」かな?とお考えの方も多いのではないでしょうか。

ちょっと考え方を変えてマンションで考えてみましょう。

日本のマンションの平均的広さを見ると60㎡~90㎡くらい。実は坪数に直すと約18~27坪位になります。

※マンションの間取りのイメージ

そうなると、90㎡(27坪)のマンションは広い方だと言えます。この広さの家で多くのご家族が暮らしている。しかも当たり前に。そう考えると、戸建てでも30坪は十分な広さとも言えるのかもしれません。

木材をはじめ様々な原材料・エネルギーコストも上がっている中で、無駄を省き「建築コストを抑える」ことができるのはもちろん、その分を庭や家具・家電などに予算を回せたり…日々の光熱費を抑えたり…生活動線もコンパクトなったり…。建築時だけではなく、住んでから永く豊かに暮らせるようなメリットが多くあるのかもしれません。

もちろん家族構成やライフスタイルなどに合わせた広さは必要ですので、必ずしも小さくすればいいということではありません。お客様それぞれのライフスタイルや将来設計も考慮し、広がり間取りをはじめとする設計手法や小さくても豊かに暮らせる工夫をしながら、大きすぎず、丁度良い広さで、なるべく無駄の少ない間取りのご提案をしています。

小さな家で豊かに暮らす

ナレッジライフでは建築家・伊礼智先生のセミナーを何回か開催しており、その際のお話しや著書の中にも触れられています。

「家づくりの予算は限られています。その中で質を落として少しでも広い家をつくるか、生活面積を小さくして住まいの質を上げるか?という選択があります。

僕は迷わず、質を上げることを選びます。質を上げるということは、敷地が小さいから仕方なく小さい家を建てると考えるのではなくて、あえて小さい家に住もうという考え方を表しているように思います。

小さく計画する分、予算をかけて質を上げていくことは、ただ単に面積が大きな家に住むことより、豊かになるのではないかと思います。あえて小さく住まうことで、余った予算を体に良い素材に回したり、断熱性能を上げることに使ったり、外構や植栽、良い家具を揃えたりすることに当てるのもいいでしょう。」(伊礼智「小さな家」70のレシピ より)

私達もこの文章に強く共感をしております。こうした家づくりに挑戦をしてきたこともあり今後も続けていこうと思っております。

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