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「間違った高断熱はだめ」ってことですね!

代表 なかむら 代表 なかむら

 こんにちは、今回は断熱性能を提案しているHEAT20を推進する中心の先生方が最新のテーマ

『夏期・中間期性能水準G-A,G-B』を考えるについて

 12月9日東京にて行われたHEAT20のセミナーに参加してのお話しです。

お話内容のレジュメはこちら👇

 家造りを検討している方々は断熱についてG1/G2/G3の言葉は知っていますよね、

 それらの水準を提案しているのがHEAT20の会です。

 今回は断熱性能を上げていくと冬は暖かく省エネだが、中間期には暑くなってしまい断熱性能

 が良いほど冷房負荷(冷房を使用が増える)が増えてしまいそうだ。しかも最近の家は窓が少

 なく風通しなども減少している。

 夏の場合は窓の日射遮蔽が重要になるηAc値なるものをどのように考えるのかになる。

 合わせて夏季、中間期は直射日光などを防ぐが光は欲しい、それをどう工夫するかも重要。

 だが最近の家造りでは断熱性能を上げる事ばかりが先行して大切な工夫がされていない

 ということになる。

 今後はただ断熱性能を上げるのではなく、様々な『建築力』が大切になるということですね。        

 この解決については2点上げていた『建築力』『外気冷房』という言葉が出てきている。

 『外気冷房とは』中間期や初夏の対策でこれは室外と室内や部屋の上部と下部などの

 温度差を利用した自然換気だそうだ。少しややこしいのだが通風と分けて定義していた。

 通風は風がないと発生しないが、外気冷房は温度差換気なので違う定義がされていた。

 こうした工夫を『建築力』の一つにあげている。それと窓に対しての工夫もその一つ、のよう

 である。それと窓に関係するが室内の明るさ『光』の考え方も重要になるとのこと。

 今後HEAT20の会では『光環境の重要性』を考え、窓についての工夫がプラスされている

 ようである。合わせて2026年の3月頃にはそうした本がでるのでは…とのことだった。

  ※やっぱり風通しは大事ですよね!日本の家は。

 また、最近の気候変動も影響していて、時代は地球温暖化に向け進んでおり今後この

 影響が家づくりにも変化を与えていくようである。アメダス気象データ2086年版と比較

 するとその頃には日本列島が200㎞ほど南下したような気候となり断熱の地域区分も

 1ランク程変化すると予想していた。例えば6地域は7地域相当、7地域は8地域相当、

 になると。例えば、東北の盛岡が新潟相当になり東京は鹿児島相当になるということだ。

 HEAT20では20年先の家づくりの水準を考え提案しているとなると、これらも考えなければ

 ならないと言っていた。夏が長くなり中間期も長くなる? はて、新潟がそのうちに沖縄

 みたいになったら高断熱にしていいの?などの疑問もでてきますね。

※ちなみに新潟は5地域

 今回のセミナーではおよそ上記の内容のことについて各先生方が発表をされていました。

 私が興味を惹かれた内容を簡単に述べましたが、次回もこれらについて私たち造り手がどのよ

 うに考えて家づくりを工夫をしているかについてお話をしたいと思っています。

 今回は、HEAT20を推進している学者の方々と地域工務店の代表の方も参加したデスカッショ    

 ンの場もありましたた。

『けんけん・がくがく』の議論を!と題してお話しされていました。

 とても面白く興味深い議論でした。ファシリテーターの先生がズバズバと切り込んでいて説明  

 も分かりやすかったです。

 研究者と現場の方のお話しも興味深く良い学びの時間となりました。

 今回はHEAT20の最新セミナーからのお話しでした。

 ではまた。

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