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住宅の基礎をどう造るか?-家づくりのいろは-

中村勝治 中村勝治

先日、家づくりをお考えのお客様から、

基礎の造り方について「べた基礎」で造りたいです。できれば一体打ちの基礎で。

というようなご質問をいただきました。

会話の様子を少し・・・

私:一体打ちの基礎、基礎の部分に打ち継ぎが無い施工方法のことですね?(※弊社の場合、通常は打ち継ぎがあります。一体打ちでの施工も可能です。施工方法はこちら>http://www.tsukasa-corp.co.jp/tight-series/tight-mold/

お客様:はい。

私:こだわる理由が何かあるのですか?

お客様:シロアリが継ぎ目から侵入してくるので心配です…

一体打ちは継ぎ目がないのでシロアリの侵入経路がないと聞きました。とのことでした。

そこで、住宅金融支援機構が出している「木造住宅工事仕様書・フラット35対応」の本をお見せしてご説明させていただきました。

そこで紹介されている「べた基礎の図」を見ながら、

私:こんな感じの基礎ですね?

お客様:はい

私:分かりました。例えば打ち継ぎが無いように施工したとしても、ここはどうしますか?給排水の管など、家の中と外をつなぐ部分はどうしてもパイプは必要になってきます。

お客様:確かに・・・

私:この配管部分は外とつながるので、シロアリの対策をすることと書いてあります。ということは、基礎に打ち継ぎ部分は無くても、どこかにはこうした部分はできてしまいます。

お客様:打ち継ぎの部分が強度的に弱いということは? 

私:鉄筋コンクリート造の建物や擁壁なども打ち継ぎ無しではできませんので、こうして造っていきますよ。要するに強度の計算をしっかりとしているので問題はないということです。

お客様:なるほど。そうなのですね。

こんな会話が実際にありました。

絶対これが正解!という建築方法はありません

建築工法や手法は色々なやり方があります。

これだけが正解、というのではなく・・・。

ですからこうした仕様書で、これなら間違いないでしょう、という推奨仕様のような物が存在します。これらは建築基準法をベースにさらに高度なことも書かれています。

しかも、これらの作成には大学機関、研究機関、専門家の素晴らしい方々が参加、監修されて作られているのです。

こういった話をすると、お客様も安心されていました。

お客様も本当良く勉強されていらっしゃいますね!

こうしたやりとりを楽しくしながら家づくりができたら嬉しく思います。

宜しくお願いいたします。

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